今回は当院で採用しているスキンケアの成分の中から
1番今後ヒットしそうな成分”コウジ酸誘導体”についてご紹介します♪
麹と聞くと日本人は日本酒や味噌、塩麹など馴染みのある食品だと思います。麹は昔からスキンケアの成分としても注目されています。
麹や発酵成分を主要としたスキンケアも沢山ありますよね。
コウジ酸誘導体とはコウジ酸をベースにした美白成分で、コウジ酸の効果を安定させたり、浸透性を向上させるために化学的に修飾されたものです。
コウジ酸は、米や大豆などの発酵過程で生成される天然成分で、日本酒や味噌、醤油の製造過程で得られます。
それではなぜコウジ酸誘導体がお肌に良いのか詳しく見てみましょう!
コウジ酸誘導体はメラニンの生成を抑制することで、シミやそばかすの予防・改善に効果があります。メラニン生成に関わる酵素であるチロシナーゼの働きを阻害することで、美白効果を発揮します。
・チロシナーゼの役割
メラニン生成:チロシナーゼは、メラニンの生成に関与する酵素で、メラノサイトという細胞で働きます。メラニンは、紫外線などから肌を守るために生成される色素です。
シミ・そばかすの形成:メラニンが過剰に生成されると、シミやそばかすなどの色素沈着が起こります。
・チロシナーゼ阻害の効果
①美白効果:
チロシナーゼを阻害することで、メラニンの生成が抑えられます。これにより、シミやそばかすができにくくなり、肌のトーンが均一になり、美白効果が期待できます。
②シミ・そばかすの予防:
チロシナーゼの活動を抑えることで、紫外線などによるメラニンの過剰生成を防ぎ、シミやそばかすの予防につながります。
③色素沈着の改善:
既にできたシミやそばかすに対しても、チロシナーゼを阻害する成分を使うことで、メラニンの生成が減少し、色素沈着の改善が期待できます。
チロシナーゼを阻害する成分として1番有名なのがハイドロキノンです。
このハイドロキノンは美容クリニックなどで処方される事も多いのですが、使用具合が難しく基本使用すると赤みや炎症などが起きたり長期使用には不向きな製剤で効果はあるものの海外などでは一部使用が禁止されている国もあります。
ハイドロキノンの代わりにリスクが少なく安全に使用できるものがあれば嬉しいですよね。
コウジ酸誘導体は、コウジ酸の美白効果をさらに高めるために開発された成分で、安定性や浸透性を向上させることができるため、シミやそばかすの予防・改善に役立ちます。敏感肌にも比較的優しい成分として、さまざまな美白化粧品に使用されています。
安定性の向上:コウジ酸は酸化しやすく、そのままでは効果が不安定になることがあります。コウジ酸誘導体は、コウジ酸の安定性を高めることで、より持続的な美白効果を得ることができます。
浸透性の向上:コウジ酸は肌の内部に浸透しにくい場合がありますが、誘導体化することで肌への浸透性が向上し、より効果的に作用します。
肌への優しさ:コウジ酸誘導体は、敏感肌や乾燥肌の方でも使いやすいように開発されており、刺激が少ないとされています。
安定したコウジ酸誘導体の配合率や濃度が高いほど効果があります。
また美白だけに特化せず、強い抗酸化作用や抗菌作用も持ち合わせている為、総合的な美肌へと導いてくれるのです。毛穴やニキビ肌にもおすすめです。敏感肌の方でも使用できることも嬉しいポイントですよね。
ハイドロキノンは使用したいけど、使い方や肌が敏感で少し躊躇ってしまう方も多いと思います。代替品としてコウジ酸誘導体が入ったアイテムを選ぶことで諦めていたシミのセルフケアが出来るので、効率よく綺麗になっていきたい方にとてもオススメな成分です。
ただし全ての方がコウジ酸誘導体で肌の炎症やアレルギー等が出ないわけではないのでご注意下さい。
当院ではコウジ酸誘導体が安定化された高濃度高配合のスキンケアラインをご用意しております。
医療機関のみでの販売となるため是非治療後にお手に取ってみて下さい♪