高濃度ビタミンC点滴は、通常の食事やサプリメントでは摂取しきれない量のビタミンCを直接血管に注入する治療方法です。
この方法により、ビタミンCが体内に効率よく吸収され、さまざまな健康効果が期待できます。抗酸化作用が強く、免疫力の向上や疲労回復、肌の美白・美肌効果があるとされています。また、一部の研究では、がん治療における補助療法としての可能性も示唆されています。
ビタミンCの血中濃度は年齢によって必要な量が異なります。細胞が維持できるビタミンCの量には限界があるため、一定の濃度を超えると体外へ排出されてしまいますので、ビタミンCの血中濃度を維持するためには定期的に投与することが望ましいです。
当クリニックで使用する高濃度ビタミンC薬剤は韓国で製造される防腐剤が一切入っていない高濃度ビタミンCを使用しております。※2025年5月より日本製メーカー製造終了のため韓国製へ変更。既存コースお組みの方は日本製使用。
また、12.5gと25gからビタミンの量をお選び頂けます。
初めての高濃度ビタミンCを初めてお受け頂く方で25gから希望の方はG6PD検査をお願いしております。安全に治療を受けられる簡単な検査をして頂きます。結果は後日となりますので当日の施術はできかねます。(他院等、検査実施済みで問題の無い方は検査不要)
高濃度ビタミンC点滴は12.5g以上のビタミンCを点滴することでより高い効果を期待します。 12.5g~50g程度までは抗酸化作用が強く、50g以上になるとビタミンCの酸化作用による抗がん効果をもたらすと言われています。
12.5g (レモン625個分) |
抗酸化作用・美肌 |
---|---|
25g (レモン1,250個分) |
抗酸化作用・美肌・免疫力向上 |
25g〜 | 防がん効果 |
フリーラジカルを中和し、細胞のダメージを防ぎます。
風邪や感染症に対する免疫力を強化します。
エネルギーレベルを高め、疲労感を軽減します。
コラーゲン生成を促進し、肌のハリやメラニンを抑え肌の透明感を向上させます。
一部の研究では、高濃度ビタミンCががん細胞の増殖を抑える可能性があるとされています。
ビタミンCの1日の推奨摂取量は、成人男性で約90mg、成人女性で約75mgが目安とされています。
厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2020年版)」によると、成人が1日に摂取するビタミンCの推奨量は男女ともに100mgとなっています。 抗酸化作用を発揮させるには、推奨量相応の量が必要とされています。
近年では野菜の摂取量が減少し、喫煙やストレスによってもビタミンCは減少することから、ほとんどの世代でビタミンCの摂取量が不足しています。このため、ビタミンCは意識して摂取する必要があります。
ビタミンCが豊富に含まれる主な食べ物として、
食べ物 | 包有量 |
---|---|
アセロラ | 1667mg |
パプリカ(赤) | 190mg |
ブロッコリー | 89.2mg |
オレンジ | 53.2mg |
レモン | 50mg |
キャベツ | 47mg |
日常的にビタミンCを補給したい場合は、経口サプリメントが有効ですが、 プリメントや栄養ドリンクなどで1,000~2,000mg(摂取許容上限)を摂取した場合、吸収率は20%以下にまで下がります。
高濃度で効果を発揮する
美容目的や高い抗酸化作用、免疫力の向上、疲労回復を求める場合は、ビタミンC点滴が効果的です。
ビタミンCを点滴で摂取し、効果を期待するためには、一般的に1回あたり12.5gから50gのビタミンCを投与することが推奨されています。この量は経口摂取に比べて非常に高濃度であり、体内に効率よくビタミンCを行き渡らせることができます。
食べ物 | 経口サプリメント | 点滴 |
---|---|---|
吸収経路 | 1腸から吸収 | 血中に直接注入 |
吸収率 | 限界あり(摂取量の一部が排泄) | 1高濃度で体内に吸収可能 |
利便性 | 簡単、安価 | 専門施設での施術 |
即効性 | 緩やか | 即効性あり |
効果 | 5日常的なビタミン補給に最適 | 美肌、免疫力向上、抗酸化効果など |
初回の方は、カウンセリングを通じて治療の目的や期待する効果について医師と話し合います。医師との診察やご希望により高濃度ビタミンCの量をお決め頂けます。
医療機関で専門の医師によって安全に行われます。点滴の際にはリラックスできる環境が整えられております。所要時間は個人差がありますが30〜40分程度です。
治療後も気になることがあればいつでもご連絡ください。必要に応じて治療計画の調整を行い、最適な状態を維持します。
一度も高濃度ビタミンC点滴を受けた事のない方が25g以上希望の場合はG6PD検査 ¥7,200(他院等、検査実施済みで問題の無い方は検査不要)