ふと鏡を見たとき、額にうっすらと刻まれた横ジワや、笑ったあとの目尻のシワが残ったまま戻らない…。
そんな経験はありませんか?20代の頃は何気なく流していたその変化も、30代・40代と年齢を重ねるにつれ、ふとした瞬間に「あ、私も老けてきたかも」と実感するきっかけになることがあります。
そして、メイクで隠しきれないこの「刻まれたシワ」。
正直、スキンケアでは限界です。美容液を変えても、パックをしても、翌朝にはまた同じ場所にシワが戻ってくる…。
「やっぱりボトックス、入れとかないと無理かも」
そんな風に思い始めたら、それはもう一歩踏み出すタイミングです。
シワにはいくつか種類があります。まずは自分のシワがどのタイプか、知っておくことが大切です。
笑う、怒る、驚くなど、表情筋の動きによってできるシワです。若い頃は一時的に現れてもすぐに消えますが、年齢とともに肌の弾力が低下すると、戻らずに跡が残るようになります。
代表的なのが、額、眉間、目尻、鼻の横ジワ、口元のマリオネットラインなど。
加齢や乾燥、紫外線などの影響でコラーゲンやエラスチンが減少し、肌のハリが失われてできるシワです。頬や首、目の下に多く、表情に関係なく見えるのが特徴です。
この2つのうち、「動的シワ」にはボトックスが非常に効果的とされています。
ボトックスとは、ボツリヌストキシンという天然のたんぱく質から作られる薬剤を、筋肉に注射してその動きを一時的に抑える施術です。
筋肉が動かなければ、シワが寄らない。
つまり、「シワの原因を根本からストップさせる」というのがボトックスの基本的な考え方。
ボトックスを入れることで、
額のシワが寄らなくなる
眉間の怒り顔が解消される
目尻の笑いジワが出にくくなる
エラの筋肉を弱めて小顔効果も得られる
など、多くの部位で自然な若返り効果を得ることができます。
よくある不安として、「表情が不自然になるのでは?」という声があります。確かに色々な箇所に過度に注入すれば、不自然な仕上がりになることも。
しかし、適量を、経験のある医師が適切な位置に注入すれば、自然な仕上がりが可能です。
むしろ、
「なんか若返った?」
「疲れてるように見えなくなった」
「メイクノリが全然違う」
という声が続出するのがボトックス注射の実力です。
①カウンセリング医師による診察で、注入する部位や必要な量を決めます。
②注射準備・洗顔洗顔または注入部位のみメイクを落とし、清潔にします。必要に応じて表面麻酔も使用可能。
③施術(注入)極細の注射針で、数箇所に分けて丁寧に注入します。チクッとする程度の軽い痛みです。
④アフターケア施術後はそのまま帰宅可能。赤みが出ることがありますが、数時間~数日でおさまります。
⑤ボトックスは熱に弱いため当日のサウナや入浴は控えていただきます。
効果の実感は2~3日後から、最大効果は1~2週間後。
筋肉の動きがゆるやかになり、表情ジワが寄りにくくなります。
持続期間は約3~6ヶ月程度。
部位や体質によって異なりますが、定期的に続けることでより長持ちしやすくなります。
⚫︎額や眉間などの「動的なシワ」が気になる
⚫︎表情をやわらかく見せたい
⚫︎小顔効果を狙いたい(エラボトックス)
⚫︎汗を抑えたい(多汗症ボトックス)
⚫︎メスを使わない若返り治療を探している
⚫︎妊娠中・授乳中・妊活中の方
⚫︎神経や筋肉の持病がある方
⚫︎表情筋を多く使う仕事(俳優、演劇など)の方(入れすぎに注意)
⚫︎静的シワのみが気になる方(この場合はヒアルロン酸やスネコスなど別の治療が必要)
⚫︎内出血(ごくまれに)
⚫︎赤み・腫れ(当日〜翌日)
⚫︎表情が作りにくくなる(注入量が多い場合)
⚫︎額ボトックスでは「まぶたが重くなる」こともあり得ます(調整で回避可能)
また、ボトックス後は女性は2ヶ月、男性は3ヶ月の避妊が推奨されています。これは胎児への影響が明確でないため、安全を考慮した対応です。
シワに気づいても、何もしないままでいると、いつのまにか深く刻まれていきます。深くなったシワにはボトックスだけでは追いつかないこともあり、早めのケアがカギです。
特にボトックスは「予防美容」としての効果が高く、まだうっすらとしか見えない段階から始めることで、将来的に大きな差が生まれます。
そして何より、ボトックスはダウンタイムもほぼゼロ、即効性もあるという意味で、美容医療初心者にも非常におすすめできる治療です。
「もうシワがあるんだから、どうにもならない」
そう思っている方こそ、ボトックスを試してほしいと思います。スキンケアでは補えない部分を、医療の力で自然にカバーする。それが現代の美容のスタンダード。
あなたが気づいているその小さなシワは、まだ戻せるシワかもしれません。今から始めるケアで、数年後の自分の顔は確実に変わります。
「シワが出来てるようじゃ無理か。ボトックスでね、予防しとかないと。」
そう思った今が、美容医療の第一歩かもしれません。