女性でも男性でも良く耳にするプラセンタ。
薬局やコスメ売り場でも”プラセンタ入り”などの表記の商品を
見かけたことのある人は多いはず。
でもプラセンタって何にいいのか?どんな中身なのか?知らない方も多いですよね。
今回は当院でも治療がスタートするプラセンタ注射についてしっかりご案内していきます♪
プラセンタとは胎盤を意味します。
プラセンタ注射は、ヒト由来の胎盤から抽出されたエキスを体内に注入する治療法です。胎盤には、赤ちゃんを育てるためにアミノ酸、ビタミン、ミネラル、タンパク質、成長因子など、多くの栄養素がバランス良く豊富に含まれており、これらが美容や健康に多岐にわたる効果をもたらすとされています。
主にヒト胎盤とブタ、馬の胎盤が使用されますが、日本では安全性が高く、医薬品として認可されたヒト胎盤が一般的です。
美肌効果:プラセンタには細胞の再生を促進する成分が含まれており、肌のハリやツヤを向上させる効果があります。シワやたるみの改善、シミの軽減など、美肌効果が期待できます。
抗老化作用:抗酸化作用を持つ成分が豊富に含まれており、体内のフリーラジカルを中和することで老化の進行を遅らせます。これにより、全体的な若返り効果が得られます。
免疫力の向上:免疫機能を高める成分が含まれており、風邪や感染症に対する抵抗力を強化します。疲れやすい体質の改善にも役立ちます。
ホルモンバランスの調整:ホルモンの分泌を調整する効果があり、更年期障害の症状緩和や月経不順の改善に寄与します。
疲労回復:アミノ酸やビタミンが豊富に含まれており、肝機能をサポートし体力の回復や疲労の軽減に効果的です。
プラセンタ注射は日本でのメーカーとして
メルスモン
ラエンネック
の2つから選べます。
メルスモンは婦人科等で扱われ、メインとしては更年期障害の緩和
ラエンネックは美容クリニック等で主に扱われ、肝機能改善に使用されます。
ラエンネックの方がプラセンタ配合率がメルスモンに比べ高い事もあり、美容目的でのプラセンタ注射をする方にはラエンネックが好まれます。
横浜山手クリニックでは1アンプルから3アンプルまで1度に接種出来ます。量が多いと1回あたりの効果も感じやすくなります。
メーカーより皮下注射のみとの指示があるので当院では皮下注射のみとなります。基本的には二の腕に注射を行います。数分で終わるので痛みも少なく手軽に出来ます。
直後は入れるアンプル数にもよりますが少し腫れが出る場合がありますが、数時間で落ち着きます。
受けるペースとしては最初のうちは効果を感じるまで1週間に1回〜効果を感じ始めたら月2回ペースがオススメです。
もちろんしっかり補給していきたい方は1週間に1回の継続をオススメします。
⚫︎献血が今後できない:
同注射剤(ヒト胎盤エキス(プラセンタ))によるvCJD(変異型クロイツフェルトヤコブ病)感染事例は報告されていないが、輸血や臓器移植と同様にヒト由来の臓器から製造されていることから、vCJDの伝播の理論的なリスクが否定できないため、念のための措置として、その使用者について問診により献血を制限することとする。
引用:厚生労働省報道発表資料「ヒト胎盤エキス(プラセンタ)注射剤使用者の献血制限について(平成18年8月24日)
アレルギー反応の確認:
プラセンタ注射によるアレルギー反応が稀に報告されています。初めて注射を受ける前に、アレルギーの有無を確認するためのパッチテストや少量投与を行うことが推奨されます。
持病や妊娠の有無:
持病がある場合や妊娠中、授乳中の方は、事前に医師に相談してください。特定の疾患や状態によってはプラセンタ注射が適さない場合があります。
他の治療や薬との併用:
他の治療や薬を服用している場合、プラセンタ注射と相互作用があるかどうかを医師に確認しましょう。併用することで効果が減少したり、副作用が増えることがあります。
頻度と量の管理:
プラセンタ注射の効果を持続させるためには、適切な頻度と量で治療を続ける必要があります。過剰な投与は避け、医師の指導に従って計画的に治療を受けましょう。
副作用の観察:
プラセンタ注射後に異常を感じた場合、すぐに医師に相談してください。一般的な副作用には、注射部位の痛みや腫れ、発熱などがあります。
プラセンタ注射は、美肌効果や抗老化作用、免疫力の向上など、さまざまな健康・美容効果が期待できる治療法です。
しかし、効果には個人差があるため、医師と相談しながら自分に適した治療計画を立てることが重要です。
また献血ができなくなることやアレルギーのリスクもあります。プラセンタ注射に興味がある方は、信頼できる医療機関で詳細を確認し、適切なケアを受けることをお勧めします。